2006年09月22日

小人への道

今日、3年ぶりくらいの友人に会いました。

3年前の彼女は酔うと
「男なんて飾りなのよ」「私以上に仕事のできる男なんていない」
「女は独身だからこそ輝くのよ」
と独身貴族の典型のような女性でした。
美人なのでモテるのをいいことに乾電池以上に男を使い捨て、
別れた理由を聞くといつも「飽きた」という。
出産することで算出される経済的損失について2時間語り、
酔っ払ってプラダの靴を買う人でした。

で、3年ぶりに会ってみたら。

結婚したってどういうことだ。
子供産んだってどういうことだ。
話が違うだろう。

微妙に切れ気味な私に恥ずかしそうに
「結婚も出産も、してみるといいものよ」
ってどういうことだ。

帰り道、なんだかんだで彼女も強がってたのかな、と思ったり。
女は突然魔法にかかったように人が変わることがある。
大概その理由は彼氏だったりするわけで。
彼女のところにもその魔法をかける小人が現れたんだな、と。

仕事をバリバリしてて、美人で、頭が良くて、ノリがいい。
誰からも好かれる彼女の3年前の口癖は
「努力して得られないものはない」
それだけ努力家でした。
確かに、経済的にも裕福で、仕事が忙しくてもパワフルに活動してて
六本木のパーティに行って大酒浴びても翌朝綺麗に化粧して
身体障害者施設のボランティアに出かけていく。
ブランド物の新作と株価のチェックを欠かさず、でもいつ見ても
「必死さ」が見えない、すました顔をしている人でした。

「努力しても一人では得られないものがある」

今日、結婚した理由を聞いたときに彼女が言った言葉。
既婚者の実感なのかな。

美容師のお兄さんが格好良くて、勧められるがままに段々髪の色が明るくなってきたみのりん。
ゴーカートの玉突き事故で首を捻挫したアツコ。
ピザ屋に注文の電話をしたのに、何故か営業に負けて「24」のDVDを受け取っちゃったヒロコ。
そして日増しに豪快さに磨きをかけるなりちゃん。
この4人の中の誰のところに一番先に小人が来るんだろう、と。

強がって、意地張って、肩肘張って仕事しながら、
家に帰ってきてお風呂で泣いて悔しがって、ビール飲みながら
ロマン・ロラン読んで、白馬の王子さまの足音の幻聴が聞こえて
来る頃に寝る生活をしてる私にも小人さんは来るんでしょうか。

魔法をかけて欲しいなら強がらなければいい、意地なんか張らなければいい、そんなことはよーくわかってるけれど。
自分が壊れそうになるときがあると、じっと小人を待ってるなんて
ことができなくて、自分で何とかしないと、ってあがいてしまう。
それでもどうにもならなかったりするんだけど。

自分がいつでも平常心でいられるように。
お風呂で泣いてばかりいないように。
足掻いても足掻いてもダメな時もある。
壁を殴りたい日もある。泥酔して全てを忘れたい日もある。
でもいつでも、どんな時も笑顔で応えられるように。
突然小人が出てきても焦らず、まずお茶くらい出せるように。

明日はとりあえずジャケットを着ずに仕事に行ってみる。
小人の道もまずは肩肘から。

まゆこ。遅くなったけど結婚、そして出産おめでとう。
次に小人が出てきたらとりあえず私のところに来るように
伝えておくように。

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